『オカルト部 あなざーすとーりー』
内容:クトゥルフ神話TRPGの継続探索者向けシナリオの公開。
いわゆる当て書き(PCありきのシナリオ)なので他で使えるかといったら微妙だが、開幕一行目からシナリオネタバレなので注意。
先日のセッションでオカルト部への解像度があがったので、こんなこともあったなぁという記録として置いておきます。
『オカルト部 あなざーすとーりー』
完成稿
〇ギミック
ドリームランドポイントについて
…みない方がいいものへの興味、不思議な世界への好感。
そういう行動で1Pずつ溜まっていく。
3P(温情5P)でオマケルートへ派生。
〇導入
夜である。
正確な時間は分からないが、あたりは真っ暗。(眠さはない)
部長からの連絡を受け、オカルト部員たちはとあるマンションの前に集合したのだった!
そういうことになったのである!(記憶があやふや)
>イベント:欲しいものはありますか?
集合にあたりそれぞれ用意をしたりしなかったりしたことだろう。
所持品追加タイムです。
寄り道はしなかったので、自身の寝ていた場所から持ってこられるものだけでお願いします。
〇本編
>イベント:部長命令
ロール:アイディア
→成功…亨から受けた電話を思い出す。
「できるだけ急いで来てくれ」「着き次第連絡を頼む」
そうだ、だからここまで来たのだった。
亨への電話をかけた場合
→繋がらない
・マンション外装
よくみかけるタイプの高層マンション。
外装の様子や玄関ホールの広さを見るに、そこそこお高めなマンションのようだ。
(ロール:アイディア→成功…聖音、星波には既視感 聖音は当たり前のように入りたくなる)
・玄関ホール
白と金を基調にした玄関ホール。
派手さより、落ち着いた印象を受ける。
部員全員が入ってもまだゆったりと余裕がある広さ。
壁には郵便受け、正面には大きなガラス張りの扉。扉の近くにはマンションの住人を呼び出すのに使うのであろう機器がある。
(聖音にはやはり既視感(一応星波にも)、機器の動かし方を知っている気がする)
(聖音がマンション外装でのロールに失敗している場合はロール:アイディアで同じ情報を)
イベント>ようこそ諸君 トリガー:機器で呼び出し(機器に近付いたら、でもいい)
聖音(ほか誰でも)が呼び出し機器に触れたとき、
「はるばるようこそ諸君。歓迎するよ」
という聞き覚えのある声が響く。
スピーカーから聞こえるその声はオカルト部の部長、佐花鶏亨のものだ。
その言葉を全員が認識すると同時に、正面の扉が開く。
扉の向こうは小さめの空間になっているようだった。
(それ以降機器が反応することはない。)
>扉の向こう
玄関と同じく白と金の落ち着いた基調。
エレベータと2つの扉がある。
扉は開かない。
(1つはさっき通ってきた扉と同じもの)(もう1つはの扉は小さめで防火扉のようなつくりで鍵穴もない※)
(※これ以降の階にある扉と同じ。他の階は部屋側からは開くが、一階のみ鍵がかかっている。深夜だからね。)
・エレベータ
普通のエレベータ。
扉は一部ガラス張りになっており、中の様子が確認できる。
>イベント:部長から入電 トリガー:エレベータ前まできてどうする~?がはじまったら(探索が始まる前に)適当に
兜の携帯から着信音が響く。
確認すると亨からの電話である。
→出る
電話をかけた場合:「着いたか!?」「出られずすまない、それどころではなかった」
電話をかけていない場合:「まだ着かないのか?場所が分からないのか?」「着いたら連絡してくれと言っただろう」
「まぁいい、きちんと全員そろっているか?」
「全員辿り着けたなら話は早い」「そのまま早急に聖音の部屋まで来てくれ」
「道中、魅力的なものが多く寄り道したくなるとは思う。ウン、気持ちは分かる。」「だが、こちらを優先してくれ」
「大丈夫、ここは私もみていくつもりだ。合流してからゆっく」
途中で音は途切れ、携帯電話は沈黙する。
電話をしていた兜をみていた探索者は一瞬違和感を覚える。
ロール:目星
→成功…兜の頭から鳥の羽根のようなものが落ちたようにみえた。(探しても見当たらない)
>イベント:聖音の記憶
聖音はこのマンションが自宅であることを思い出す。
自分の部屋のことも覚えている。(どうして分からなかったんだろう…という違和感はある)
情報:[部屋番号は907号室(9階の7号室)。
(ダイス振って決めました。1階以外、4桁までならどこでもいいので変えてもらっても構いません。PLに決めてもらってもいい。)
1階の扉は昼間は解放されているが、夜間はどちらも鍵がかかっている。
大きい扉の向こうは共用スペース。
小さい扉の向こうは階段。この扉は階段側からは開かず、屋内側からだけ開く構造になっている。
エレベータは夜間も稼働している。
>イベント:おかしなエレベータ トリガー:エレベータのボタンを押す
エレベータの反応がない。
数回ボタンを押したあと様子をみていると、押していないボタンが光った。
その後、何かの意思があるようにボタンは規則的に光っては消える。
十秒ほど続いたあと、すべてのボタンの明かりが消えた。
扉が閉まる。そのままエレベータは動き出した。
(このとき、宣言すればエレベータの外の景色をよくみていてもよい。※)
しばらく動き続けたエレベータはとある階で止まり、扉が開く。
(※一般的なマンションの光景だ。特に不自然さは感じない。
だが、何度か階の移動を眺めていてふと気づく。
「今、何階分移動したんだっけ……?」
時間はそれほど経ったように思えないが、そのわりには同じような廊下をたくさん見たような気がする。
同じような廊下……というか、まったく同じ景色を、見続けてはいないか……?
一度浮かんだ疑念と、エレベータの外を流れる単純な景色の繰り返しに吸い込まれるように動きが止まる探索者。
どれくらいそうしていただろうか。
到着を知らせるエレベータの音が響き、探索者は我に返った。
[ドリームランドポイント、1P贈呈!])
・魔法の森の階
(開いている扉以外は開かない、エレベータも来ない、階段はループしている。ドン詰まり階。)
(再度廊下を調べるならクモの気配を出してもいい)
>廊下 トリガー:エレベータから降りる
奥へと伸びた通路。
向かって左側には1階で見た小さめの扉と同じもの(※)があり、それ以外は壁になっている。
向かって右側には等間隔で扉が並んでいる。
等間隔で並んだ扉のうち、手前から2番目のものに自然と目が吸い寄せられる。
わずかだが開いているのだ。
(※屋内側からしか開かない扉。
扉の向こうは階段、扉のあるフロアの繰り返し。
階段はループしている。)
>イベント:呼ばれるエレベータ、停電
それを確認したと同時に、探索者たちの視界が真っ暗になる。
疑問に思う間もなく、何事もなかったように明るさが戻ってくる。そして再度暗闇へ。
明滅に連動してバツッ…バツッ…という音が聞こえる。
どうやら階全体の明かりが切れたり付いたりを繰り返しているようだ。
選択ロール:目星or聞き耳
(聞き耳の処理を先に)
ロール:聞き耳
→成功
…エレベータの動く音が聞こえた。
振り返ると、既に別の階へと動き出したあとだった。
(どこに向かったかは分からない)
ロール:目星
→成功
…フラッシュのような景色の中、探索者たちは気付く。
闇の中、開いている扉から光が漏れていることに。
そして、その扉の前に、赤黒いペンキのようなものがこぼれていることにも。
(処理が終わったら)
バツンッ!という音が響いた。明かりが完全に消える。
唯一暗闇を照らす一筋の光は、スポットライトのように廊下に広がる赤い何かを照らしていた。
・魔法の森の部屋 トリガー:部屋に入る
よくある玄関だ。
玄関のたたきや、その先のフローリングから植物が生えているようにみえることを除けば、ではあるが。
その部屋の中には、奇妙、かつ多様な植物が生えていた。
どの植物も例外なく青白い光を放っている。
玄関付近にはまばらに生えているだけだが、奥に行くほど密度を増している。
部屋がジャングルに侵食されたようなその景色の中ほど、うずくまった人影が燐光に照らされている。
部屋の奥の方は開けているようだ。
>植物
みたことのない奇妙な植物。
光量はそれほどでもないが、間接照明くらいの役割は果たすだろう。
雑草のようなものから少し背のあるもの、奥の方には更に背の高い樹木のようなものもみえる。
(手折ると光は消える、フローリングなので掘ることはできない)
>怪我人
男性。意識を失っている。
服装をみるに、警察官のようだ。
肩に太い針で刺したような穴があり、出血している。
肩以外にも服が損傷している箇所がいくつかある。
(しっかり確認すれば打撲痕や擦り傷をみつけることができる)
顔色が悪く、息も荒い。
>ロール:応急手当
→成功:目覚めのヒント(成功者のアイディアに+20)
…意識は戻らないものの、少し呼吸が落ち着いたように感じる。
→失敗:悪夢来訪
…ドンドン悪くなる顔色に不安な気持ちにはなるが、これ以上できることはなさそうだ。
>ベランダ
開けた空間に足を踏み入れると、どうやらそこはベランダのようだった。
植物だらけで、かろうじてベランダであったことが読み取れるジャングルという様相である。
背の高い樹や蔦がベランダを飛び出し上の階へと浸食している。
(樹も蔦も強度は充分にあり、人がひとりふたりくらい全体重をかけても保つだろう)
ロール:登攀 (確定成功くらいにしておきたい(蔦を巻いて持っておいてもらえたりしない?))
→成功
…
>イベント:反重力
ベランダから足を離し全身が光る樹木へと移ったとき、登を違和感が襲う。
上へと引っ張られるのだ。
正確には、下へ引っ張る力……重力が反転したかのような負荷が身体にかかっている。
もちろん、初めての体験である。
強制ロール:登攀
→成功…クライミングの知識を駆使し、無事に上の階まで辿り着いた。
イベント:孤軍奮闘へ
>イベント(スイッチ):シャルウィタランテラ(成功or失敗)
→成功
…部屋の中からくぐもった声がした。
応急手当を受けた男が意識を取り戻したようだ。
「あれ……身体が……動く……」
手当されているのを確認し、すぐに探索者たちに気付く。
「きみたちが助けてくれたのか……?ありがとう……!!」
(反応しようとする探索者たちとの会話もそこそこに)(変人挙動アッピル)
「これで、踊れる」
スッと立ち上がる男。
突如、部屋の中にピアノの音が響き渡る。
輪を描くように踊り出す男と、場違いなピアノの旋律。
(突然のことに意識を持っていかれた)探索者たちは、(冷静になると)ピアノの音が各々の携帯電話から出ていることに気付く。
どうやら何かの動画を再生しているようだった。
それぞれの携帯電話から流れる、似ているが同じではない旋律を奏でるタイミングのズレた絶妙な不協和音。
その中で楽しげに踊る男。
頭の痛くなるような光景だった。(SAN値チェック)
(ロール:音楽で「タランテラ」というジャンルの曲であることが分かる 追加ロール:アイディアも可)
「きみたちも一緒に踊ろう!さぁ!」
星波の手を取り無理やり一緒に踊り出す男。
(SAN値チェックで失敗したPCは抗えないまま輪になって踊りはじめる)(成功者も能動的に踊るのは可)
繰り返される単純な旋律。
フレーズが最初に戻る度に回る輪の方向は右、左と交互に変わる。
ドンドン速くなるテンポ。
引っ張られる手の力でだけでグルグル回る身体。
目が回る。足がもつれる。
もうついていけない。そう思ったとき、唐突に音楽が途切れた。
糸が切れたように投げだされる探索者たち。
辺りを見回すと、男の姿はなくなっていた。
(きちんと探すなら一枚の羽根をみつける)(自動でもいい気はする)
→失敗
…玄関から音がした。
音の原因はまっすぐ男のもとへ向かい、抑えつけるようにのしかかる。
その姿を探索者たちは知っていた。
いや、本来知っているはずのない、ありえないような光景だったが、全員それを見たことがあった。
意識のない男の首元に牙を突き立てるその姿は坑道でみたもの。巨大なクモだった。(SAN値チェック)
>行動
すぐに動けば男を食べられることなく戦闘に入ることができる。
初撃でトドメを刺しているので命を助けたりはできない。勇敢ロールだね、というだけ。
以降は男の残り方が減っていくだけで同じ。
何もしない場合
グチャグチャに溶かされながら捕食される男の姿を観察できる。(SAN 重め)
小腹を満たしに来ただけなので息を潜めていればそのまま帰っていく。
>ロール:アイディア トリガー:羽根orクモを認識する
→成功:女子会の記憶
…部室で交わされていた会話を思い出す。
はじまりは誰かが発した「最近寝つきが悪い」という話題だった。
それぞれ思うことがあったのだろう。
暇つぶしの雑談だったはずのそれは部屋にいた部員たちを巻き込んで大いに盛り上がった。
そして、程度の違いはあれど全員が悪夢に悩まされていたことが判明した。
特にひどく怯えていたのは1年生の女子2人。
聖音も星波も眠ることがストレスになりつつあるようで、「おかげで授業中眠たくて困っているんですよ」などと憔悴した笑顔をみせる。
さらに聖音は近いうちに両親が家を開け、1人の夜を過ごすことになること、それが不安であることをもらす。
そこからあれよあれよと話がまとまり、聖音の家に星波が遊びにいき、お泊まり会をすることになった。
2人なら心強いねと和やかな雰囲気の漂う部室。
そこに、いないと思われていた人間の声が響く。
「私も行こう。ジョシ会と洒落こもうじゃあないか。」
備品の山が崩れる。
その中から亨がユラリと立ち上がり、後輩の女子2人に笑顔をみせた。
「悪夢への対抗手段、ちょうど考えていたところでね。」
「準備が整ったから試そうと思っていた。ちょうどいい。」「オマエたちのその悩み、私が払ってやろう。」
「心配しなくてもいい。星波と聖音の夢が片付いたら男子諸君の悪夢払いもしてやる。」「あ、琥珀のところにも行ってやるか。」
言いながらクククと笑い声をあげる亨。
断れる空気ではなかった。
聖音と星波のお泊まり会は、亨が加わり、"女子会"が開かれることになった。
「獏を呼び出すために、リンゴと藁と、あとなんだ、兎肉とかでいいか。丁重に扱わないとな。メアを警戒してニンニクと十字架も持っていこう。」
「枕を返されないよう固定するための五寸釘と……。アサビケシンは先に全員に渡しておくか……。急いで作らないとな……。」
ブツブツと漏れ聞こえてくるひとりごと。
それを聞いた部員たちが感動の涙を流したのか、溜息と憐みの目が交わされたのかを思い出すよりも先に、
その"女子会"の決行日が今日であったことを全員が思い出した。
・ウルタール寺院の部屋の階
>イベント(スイッチ):孤軍奮闘
一方そのころ登。
もといた部屋と同じようなつくりの部屋。
ジャングル化はしておらず、一般的な部屋のようにみえる。
(部屋に人の姿はない。生活感はあるがそれだけ。一般的に部屋にあるものなら持っていってもらっていい)
廊下に出ると、真っ暗である。停電はこの階でも起こっているようだ。
暗闇、先の見えない通路。どこまでも続いていそうな感覚を覚える。
ふと、気味の悪さを覚える。何かが蠢いているような嫌な予感がする。(ロール:聞き耳→カサカサ音がきこえる)
ドアはどれも鍵がかかっているが、階段のドア(部屋の近く)だけは開く。
登のいる階まで他探索者が辿り着いたら場面転換。(イベント:寺院へ)
>イベント(合流):寺院へ トリガー/記憶を取り戻した探索者たち、登の階で合流
…階段のドアを開けてそれぞれの顔を確認する探索者たち。
合流に喜んでいると後方から声がかかる。
「二つ足は頭が高いところにあるせいで酸素が足りていないと見える」
「空気の薄いもの同士仲良しこよしは結構だが、通路の真ん中に立つのは控えてほしいね」
確認すると声の主はみつけられないが、後ろに一匹のネコをみつける。
いや、よくみると一匹ではなかった。見渡すと辺りにはあちこちにネコがいるようだ。
それだけではない。
先ほどまでドアの並ぶ廊下だった空間は、無機質な石造りの広い部屋へと変わっていた。
・ウルタール寺院の部屋
白っぽいくすんだ灰色の石でできた部屋。古代の神殿を思わせる。
柱が立ち並び、体育館ほどの広さはありそうだ。
あちこちに本棚が散見され、その上や談話スペースのような空間にネコがたむろしている。
なぜか親近感がある空間だ。
少し考えて、本棚の配置や空間の使われ方が自身の通う学校の図書室と酷似していることに気付く。
材質や収められている本などの細部は違うものの、そうやってみれば見知った図書室のように感じられた。
この部屋ではネコチャンたちと会話ができる。
質問コーナー、この先のヒント、なんでもござれ。
ロール:図書館でフレーバー情報や解法を拾ってもらう。
あんまり時間がないことをほのめかし、(「オメーら、そんなにノンビリしてていいのか?」「まぁベツにドーデモイイけど」)
図書館ロール組とネコチャン交渉ロール組に別れてもらう。
ネコチャン(基本性格:尊大(自分が一番それ以外は皆バカ)、話好き)が知っていること:
教えてくれる…マンションのこと(エレベータの使い方など)、自分の話、聞かれたことへの所感、探索ヒント(分からないことがあるならココで調べてみたら?)
教えてくれない(小馬鹿にされる)…ここが夢の世界(ドリームランドへの通り道)であること、神話的なこと
>ロール:図書館
→オカルト:アサビケシン
情報:[asabikeshiinh(アサビケシン)
北アメリカ大陸北部の少数民族オジブワ族に伝わる装飾品。
木の枝などを曲げた輪に糸を張り、蜘蛛の巣に見立てたものに、鳥の羽根をぶら下げた形が一般的。
asabikeshiinhはオブジワ語でクモ、クモの巣を意味する。
「よい夢だけが網をすり抜ける。悪い夢は網や羽根に絡め取られ、朝日によって焼き払われる。」
子どもたちを悪夢・悪霊から守る魔除けであり、眠っている間、夢の世界へと旅に出る魂の安全を祈るためのお守りでもある。
現代ではドリームキャッチャーと呼ばれている。]
→オカルト:獏
情報:[獏
中国から日本に伝わった伝説の生物。
『本草綱目(ほんぞうこうもく)』によると、象の鼻、犀の目、牛の尾、虎の足をもち、身体は熊に似た姿だとされる。
人間の夢を食べて生きており、嫌な夢をみたあとに「(この夢を)獏にさしあげます」と空を仰いで三度唱えると、獏が食べてしまうとされている。]
(枕返し/メア(ナイトメア))
いる?いらないね??
名指しでこの2つを指定された場合もアサビケシンか獏を出す(夢にまつわるオカルト繋がり)。
外れを設置している余裕はない。
→夢:集団夢
情報:[集団夢
雑誌の切り抜きをみつけた。
(ちょっと長すぎる。1D3で分割して渡す。)
①
2人の人物が同じ夢を見たという報告は数千件以上存在する。
最も多いのがセラピストとクライアントのケース、続いて多いのが双子。
さらに親子、夫婦、兄弟、恋人のような親密な間柄でも例が上がっているが、これは夢の共有に心の親密度が影響していることが分かる。
また、見知らぬ他人同士が同じ夢を見ていたという例も稀にある。
しかし、科学的な根拠がないこれらの証言を「事実」とするのは難しい。
同じ夢を見たという2人の証言は、詳細に食い違いがある。
IQや記憶力などの違いがそうさせているのかもしれない。
彼らに噓をつくメリットはないが、科学的な調査が行われていないので話を鵜呑みにはできない。
②
「2人の人物が同じ夢を見る」。これは科学的に何を意味するのか?
もし脳が夢を生産しているならば、同じ夢を作り出す脳が2つあるいうことになる。
双子であっても脳とは大きく異るため、別々の脳で同じ夢を創造することは不可能だ。
ここで、夢が「脳の産物ではない」と仮定してみる。
夢が私達の前に”現れる”と捉える。
あるいは、個人間に発生する「なんらかの共有空間」を知覚し合っている──とも考えられる。
夢は、個人の脳よりも大きいもの。そして、抽象的で純粋な形態をしている。
だからこそ、その空間に同調した複数の脳へと出現できるのではないか。
③
そうだとすれば、それらはなぜ夢として現れるのか。
今は、科学的な根拠がないからか、「夢の共有」は調査対象として扱われていない分野だ。
だからこそ研究する価値があると思っている。
不思議な現象を調べることは、科学にとってはとても重要なデータとなる。
そこには、もしかすると、革新的な発見が眠っているのかもしれない。]
→夢:ドリームランド
情報:[薄い冊子に目が留まる。
かわいらしいイラストの描かれた絵本のようだ。
本の後ろ側がゴッソリ破れてなくなっている。
『どりーむらんど』
「 ゆうきゅうにうつくしい ひなげしのかんむりをいただく いだいなみかど
みかどのせかいを とおりぬけ たどりつくのはゆめのくに
よるでもあかるいまほうのもり おいることもしぬこともないひかりのみやこ
すかいのかわのむこうには すてきなすてきなねこのまち
やさしいみかどをおこらせないように きをつけて あそびにおいで
どりーむらんどは だれでも かんげい 」
読めるページはここまでだ。]
>イベント:チャチャネコ
>ロール:交渉
→ネコ:希望階までの行き方(エレベータの動かし方) 30
「オメーら、自分がどこにいるのかすら分からないのか?タイヘンだな…(呆れ)」
「エレベータが動かない?オレは外から跳んでいくからよくワカンネーけど…」(ほかのネコにききにいく)
エレベータを使っているネコ
「無駄に動かなくても好きなところにいけるというのに、わざわざ身体を動かしたがるモノ好きのことは分かりませんね…」
「一通りの操作なら分かります」「どこに行きたいんですか?」
聖音の部屋以外に行ってもいいけど、部長が急かしていたことを思い出してほしいな(アイデア)。
別れる前に
絆されたネコチャン
「オメーら、ワルイやつじゃなさそうだからイイコト教えてやる」
「不安定な場所だ。基本は決まっているが、たくさんの感情と思想の影響で揺らいでいる」「ココは特にそうだ」
「"本当"を信じろ。最も確かな本当がいちばんの力を持つ」「自信のあるバカであればあるほど強いんだ」
「ま、強いからどうってこともナイけどな」「じゃあな。ガンバレよ」
>イベント:戦闘
いる~~~~~~~~~~?????
まるっとカットしてもいい ただカットすると戦闘ピーポーが暇にはなる気がする
戦闘タイミングは図書室→エレベータへ向かう廊下
真っ暗 クモの気配 巨大なクモ
嫌な予感は拭いきれないものになっていく。
人影のようなものや、カサカサ音を立てる巨大な影の気配。
そう思って床を見るとクモの糸が目に付く。
マンションのはずだが、洞窟の…坑道のような土のような匂いも感じる。
逃げた方がいいと思いますねぇ!
エレベータまでダッシュしてほしい ダメなら戦闘かな(自動成功ビビらせイベントでもいい)
DEX対抗処理にあんまり自信がないのな…とりあえず保留
・聖音の部屋の階
>イベント:部長(ヒプノス)と合流
聖音の部屋のある階につく。
明るい。停電が治まったのか、電気がついている。
廊下の向こうから場違いに間の抜けた声が届く。
「やぁ。どうだ?なかなかいいところだろう?」
聞き覚えのある声。こちらに歩いてくる白衣の巨体は亨だった。
「みんな大変だっただろう。案内もできずすまなかった」
「さぁ、あっちのエレベーターだ」「行こう」
(どこか様子がおかしく、噛み合わない)
「ああ、何か用があるのか…?」「いいよ、ゆっくりしていくといい」
>イベント:夢
「ああ、そうだ」「みなに会いたいらしくてね、あっちで待っているよ」
そうやってエレベータの方をみやる亨。
遠く、ぼんやりとしかみえないが、男性が立っているようだった。
「いやあ、先日は天晴れだった。やはりオカルト部は生え抜きの集まり。部長として誇らしい。自慢の部員だ」
「星波の的確な応急手当の腕前もさることながら、目の前の人を助けたいというあの姿勢……。感服したよ。医者でも目指したらどうだ?」
「新聞に載った琥珀の写真がまた傑作だった。あまりに格好よく映っているのでお咎めがなしになったのは芸術の力を思い知ったね」
「それに不知火、おまえの勇敢さと鍛え抜かれた武術があったから全員が無事に帰ってこられた」
「兜の冷静さ、聖音の気遣い、登があんなに思いきりがいいのも知らなかった」
ククク、と楽しそうに亨が笑う。
「誰も命を落とすことなく、行方不明の庵も無事に帰ってきた。本当によかったよ。おまえたちの力あってのことだ」
(あいかわらず話は噛み合わない。
聖音の部屋には行こうとせず、エレベータへと誘う。
誰が待っているのかも明かさない。
ただ、別に急かすことはない。のんびりみていってほしいようだ)
「おまえたちより先に来ているからね。ここのことはだいたい分かった」「いいところだろう?」
「散策するなら案内してやろう」
(調子を合わせると皮がはげていく。
→白髪、こんなにあったっけ…?ちょっと美しすぎる気もする。花の冠なんてしていたっけ?)
・聖音の部屋
鍵はかかっているが、聖音は自分が鍵を持っていることを思い出している。
聖音の、そして星波の知る部屋だ。一点を除けば特に変わった様子もない。
その部屋には、巨大なクモの巣が張られていた。
クモの巣の向こうは聖音の個室、女子会の舞台となった部屋がある。
>美しいクモの巣
美しいクモの巣だ。糸そのものがわずかに発光しているようにも感じる。
その優しい光は、朝日を思い起こさせる。
(>イベント:クモの巣燃やして?ネッ?へ)
>行動
触るとすりぬける。全員何もないかのように通ることができる。
亨は通ることができない。
全員がクモの巣を抜けて部屋へと行くなら置いてけぼりをくらうことになる。
>イベント:クモの巣燃やして?ネッ?
クモの巣に気付いた亨が声を上げる。
「ム。邪魔だな…」「誰かライターを持ってないのか?タンパク質はよく燃えるんだろう?」
・聖音の個室(ゴール)
聖音の個室だ。
ただし、太いクモの糸、クモの巣が部屋中に張り巡らされている。
自身の部屋が荒らされている聖音だけでなく、それをみた部員たちも非日常的な光景に空寒い思いを抱くだろう。
ベッドの上には首だけ残してグルグル巻きになり、見覚えのある帽子を被った誰かが横たわっている。暗いことと、帽子の角度もあって顔は見えない。
(聖音であり、調査員であり、他探索者全員でもある。ので、誰かの把握はできない(しいていえば自分にみえるかな?))
天井付近には巨体の人影。
クモの糸によっておかしなポーズで吊るされた亨の姿も確認できる。
>イベント:炎上
全員が部屋の状態を認識すると同時に、暗かった部屋が少しずつ明るくなる。
電気がついたわけではない。炎の光だった。
部屋が、正確にいえば部屋に張り巡らされたクモの糸から火が上がり始めていた。
部屋を舐める炎の熱、その中に場違いに間の抜けた声が届く。
「よくきた諸君。そして落ち着いてきいてくれ」
「優秀で聡明なオカルト部部員であるおまえたちならすでに気付いているだろうが、これは夢だ。」
「なので、いったん落ち着いて、全星坑道であった悲しきオカルトクモ事件のことを頭から追い出してほしい」
>ロール:SAN値
SAN値チェックで全員引っかからない限りは火の勢いを弱める(遅くする)。
>イベント:最終選択
探索者たちは心を落ち着ける。
不思議なことに、それに合わせたように部屋の火の勢が弱まる。
とはいえ、燃えていることには変わりない。部屋が炎に包まれるのも時間の問題だろう。
「ありがとう。さすが優秀なオカルト部の部員たちだ。もちろん琥珀も」
「琥珀、オカルト部に入らないか?掛け持ちでもいい。その胆力は我が部に向いていると……」「と、この話はあとだ」
「さきほど言った通り、今のこの状況は"夢"だ。」「何故分かるかって……おまえたちには分からないのか?もっとオカルトについて学んだ方がいいぞ」
「見ての通り我々は危機的状況にいるわけだが……、まぁ、夢なら対処は容易い」
「そもそもこうならないようにイロイロ準備したんだが。よほどのオカルトパワーを備えた悪夢とやらだったのだろう」「まぁそういうこともある」
「とにかく、このままではいつ目覚めるかも分からない。もし我々が焼け焦げたあと違う場面に移ったりでもしたら面倒だ」
「なので、強制的に目覚める方法を考えた」
「これを、獏にやる」
「獏にやってしまえば悪夢ともオサラバで一石二鳥だ。夢がなくなれば当然目が覚める」
「獏に夢を喰わせる儀式は知っているか?ああ、オカルト部ではない琥珀はそもそも獏を知らないのか……?」
「(さすがorしょうがないなぁ)空に向かって、獏に夢をやると三度宣言する」「簡単だろう?」
「獏には昨日寝る前に聖音と星波と一緒にたくさん生贄を捧げて媚びを売っておいたからな、まず間違いなく仕事をしてくれる」
「そして、だ」
「諸君のために、空を"つくっておいた"」
そういって吊るされている近くの天井に目を向ける亨。
そこには子供でももうちょっと上手いのではないか?というグチャグチャの落書きのような空の絵が貼りつけてある。
「ちょうどさっき完成した。いくら私に強靭な精神力があるとはいえ、クモの糸が巻き付いてくる中これを天井に貼るのは大変だった…」
そこに廊下から声がかかる。
「おい、誰と話しているんだ?」
「おかしなことを言っているやつがいるな。そんなものに耳を貸すな」「私ならおまえたち全員の望みを叶えられる」
「このクモの巣を燃やしてくれないか」(口先三寸で通れない言い訳をする)
吊るされている亨にはその声は届かなかったようで、しゃべり続ける。
「あとはもう分かるだろう」
「こんな悪夢に我々が囚われてやる義理はない。おまえたちが背負う必要もない」
「さっさと獏に喰わせてしまえ」
(亨はどうするのかと聞かれた場合:「良い機会だから私はもうちょっとみてまわる。一緒にくるか?」)
あとは選択
タイムリミット8分くらいで
結末
・部長(ヒプノス)についていく
おまけのエレベータへ
・呪文を唱える
呪文を唱えると、"空"から朝日が差し込んでくる。
朝日は部屋の前のクモの巣に反射し、キラキラと輝いた。
その輝きが増すように、部屋の中に光が増し、呪文を唱えた者たちの視界は光へと飲み込まれていく。
次に意識が戻ったときには、それぞれが眠りについた場所で目が覚めるのだった。
・呪文を唱えない
おまけ②へ
おまけ
トリガー/ポイントカードにドリームランドスタンプがいっぱい押せたね!
①[呪文を唱えると、"空"から朝日が差し込んでくる。
朝日は部屋の前のクモの巣に反射し、キラキラと輝いた。
その輝きが増すように、部屋の中に光が増し、唱えた者たちは光へと飲み込まれていく。]
②[いつのまにか火は部屋中に広がっていた。それに気づいたと同時に意識が遠のく。煙を吸いすぎたのだろうか。自身の身体が焦げていく感覚と、もう助からないのだという深い絶望感だけが鮮明だった。
ロール:SAN値]
次に意識が戻ったときには、いつも通りの聖音の部屋だった。
生活感はあるものの、取り立てて騒ぐようなこともない、一般的な部屋だ。
まるで、先程までの出来事など、最初からなかったかのようだった。
そう。部屋には何もおかしいところはない。
おかしいのは、部屋にいる人間の方だった。
あなたたちは周囲を見回すまでもなくすぐに気付くだろう。
全裸である。
全員、全裸である。
─────
エレベータに入ると、先ほどまではいなかった人影がある。
影は二つで、服装をみるにエレベータの案内係のようだった。
全員が乗り込んだのを確認すると、彼(女)らは無言でエレベータの操作を始める。
そして、何度かボタンを押したり離したりを繰り返した後、こう告げた。
「地下700階へ、ごあんな~い」
次回、ドリームランド探索回! ←To Be Continued…
〇エンディング お葬式の話をしたいのですよね
オカルト部の突発女子会も無事終わり、楽しそうな部長と何とも言えない顔の聖音と星波によるお土産話がオカルト部で披露された。
部屋をメチャメチャにされた聖音はゲッソリしていたが、不思議とそれ以降眠るときの不安はなくなったようだった。
それは琥珀と、オカルト部の面々も同様なようで、「もしかして本当に悪夢対策による効果が……?」「部長に押し付けられた謎の飾りが効いたのか……?」と
直後は囁き合ったものだったが、やがてそれぞれに忙しい学校生活の中で忘れられていった。
別の日。
オカルト部の学外活動で外を歩いていた亨が道の一角に目を留め、立ち止まる。
そこにあるのは葬式会場への誘導看板。書かれた苗字は、見覚えのあるものだった。
「葬式、そうか……。開かれたのか。」
そうつぶやく亨。
「アイツらの功績だな」「私には、できなかったことだ」
そうして再び歩き出した亨の背中は、どことなく嬉しそうだった。
(帽子は、ちゃんと届いたようだ)
おわり!
20220817追記
オカルトクモ事件のトラウマを獏に食わせよう!
でもその夢は何か知らんけど(詳細忘れちゃった※)ヒプノスうろつくドリームランドへの通り道になってるよ!
というシナリオだった。
無事クリアできたがありえんくらい佐花鶏がボコボコにされたので日頃の行いを深く反省した(PL我が)。
(※と思ったらちゃんと構成の時のメモも取ってあった。
件のクモとドリームランドに関係がある、ということで舞台に据えたっぽい。記録大事。
読みづらいので畳んで置き。)